いろいろな縁

ドイツの旅もいよいよ終盤。古巣のバイエルン州を離れて、大学以外の友人宅を訪ねています。まずは幼馴染み。同じ病院で生まれたという、最も古い友人。

今回、子ども同士も仲良くなって、3世代目のお付き合いです。

お次は不思議なご縁。築130年の我が家に、今から50年ほど前、ドイツ人の女性が住んでいたのです。戦前、船会社に務めていたこの家の長男さんは、船会社をやめてドイツに移り住み、ホテルの経営をしていたそう。ドイツで知り合ったヨハナさんという女性と結婚。終戦間際にシベリア鉄道で日本に戻り、今私たちが住んでいる家に住みました。ヨハナさんは心労からか若くして他界。後妻さんは日本人でしたが、どちらにもお子さんがいなくて、空き家になっていたところを、遠い親戚だという理由で私たちが借りる事になった次第です。

私たちが入居したとき、後妻さんの荷物と共に、ヨハナさんの手紙や写真も残っていました。たまたまドイツ語がわかる私たちが来たのは偶然だったのか、はたまた呼ばれたのか。

8年前、仕事でドイツに来た折、古い手紙を手がかりにヨハナさんの親戚探しをしました。当てのない、雲を掴むような調査だったのに、ヨハナさんの導きもあって、めでたく甥っ子さんを探し当てることができたのです。彼も信じられない!と言って、不思議な出会いを喜んでくれたものでした。これがその甥っ子さん。

甥っ子さんはまだ日本に来ていませんが、同世代の娘さんがヨハナさんのお墓参りに来てくれました。その直後に念願の妊娠。ヨハナさんからのご褒美だったのかもしれません。

ここでも子ども同士はすぐに仲良くなって、今後が楽しみです。