石破茂地方創生大臣とご一緒しました

昨日は「地方創生フォーラム」でした。一昨日は京都で関西ブロックのフォーラムで、昨日が九州ブロック。今後、全ブロックで開催するそうです。以下、報告です。

私はポリシーとして政治批判をしません。選挙にはもちろん行きますが、選挙結果に対して文句を言うくらいなら、結果の中でできることを考えるようにしているからです。ですから、今の政権がどうこうという話はさておき、「地方創生」という方向性は当然必要ですし、石破大臣は本当に分かりやすい表現やたとえを使って、今回の「地方創生」がこれまでの「日本列島改造」や「ふるさと創生」と違うかについてお話し下さいました。要は、切羽詰り具合が全く違うとのこと。自治体が実際に破たんする時代ですから、なるほどと思いました。


大臣の後に登壇した「地方創生実践者」たちの話が面白すぎて、「やっぱり地方が面白い」としみじみ思ったのでした。出生率を市町村別に出すと、ベスト30のうち29位までが九州の市町村だそう。結婚や出産がしやすい社会が九州にはあるのかもしれません。あとは、ここで育った子供もまたここで生きていけるようにするにはどうすればよいか、という議論でした。いずれ公式な記録も発表されるようですが、登壇者の主な「ウリ」だけでもご紹介したいと思います。



「奇跡の集落」と評される鹿児島県のやねだん自治公民館の館長さん。自主財源をつくって地域活動を盛んにし、人口減少を止めただけでなく逆に増やした集落のお話でした。沖縄の離島で、「観光資源は島民の活動」と胸を張って言い切るほど、島を次世代に残すための取り組みに力を入れているNPOの理事長さん。大分県別府市にある山の中腹に「こんなところに誰も来るはずがない」と言われながらも国際的な大学をつくり、今では卒業生たちが日本や世界で活躍しているという立命館アジア太平洋大学の副学長さん。特色のある地方大学の可能性を見せています。約1キロの商店街で空き店舗が2軒しかないという佐世保の商店街もすごい!郊外ショッピングモールができた時に、「商店街の役割を見直そう」ということで、人がただ買い物にくるだけではない場づくりを目指してきた結果だそうです。北九州市で空き家再生事業をビジネスとして成功させている30代の建築士さんは、まるで手品師。空き家再生が簡単なことに見えてきたから不思議です。JR九州のクルーズトレイン本部長さんによると、ななつ星はなんと30倍以上の倍率で抽選。地域のおもてなしや特産品が好評で、乗車した方の4人に1人が再び申し込んでいるそうです。私はいつも通り、「通勤も転勤も残業もない家族経営農家の極意」と「農村は食べ物もエネルギーも子供も育てることができる場所」という2点についてお話ししました。


石破大臣は時にメモを取り、頷きながら、じっくりとそれぞれのお話に耳を傾け、最後の総括では改めて「今回の地方創生は失敗したら後がない。総力を挙げて取り組んでいく」との決意を語られました。そのまま会場を後にする予定を変えて、控室で登壇者1人1人と言葉を交わしてから記念撮影。これから何がどう変わるかは分かりません。でも「変えるのは行政(補助金)じゃなくて自分たち」という姿勢の実践者たちが地方にはまだまだ沢山いるでしょうから、「地方が面白い」には拍車がかかっていくんじゃないでしょうか。大変勉強になるフォーラムでした。長々とすみません。



ところで、昨日は双子の誕生日でもありました。9歳になりました。昨日の出番が終わった後に友人一家と食事に行ってお祝いもしたのですが、その前日は親戚一同が集まる新年会で、たくさん集まった皆さんにお祝いしてもらいました。



その新年会の様子がまぁ、映画にでも出てきそうなシーンで。義祖父は10人兄弟の長男だったので、その兄弟たちが集まるだけでも盛大なのに、その子、またその子たちが来る賑やかな宴会でした。大津家の盆と正月はこんな感じです。きっと夫が子供だった時も、夫のお父さんが子供だった時も、こんな感じだったんだろうな、と感慨深く眺めていました(^-^)楽しい会でした。