「第1回世界ご当地エネルギー会議」@福島

パリ協定が発効したその日に、福島にて世界30カ国からの参加で「第1回世界ご当地エネルギー会議〜The first World Community Power Conference〜」が開かれました。



原発は、脱炭素社会の鍵なんかじゃありません。脱炭素社会にしていくためには、食べものとエネルギー(電気や熱や燃料)を、できるだけ地産地消にしていく事が、たぶん唯一の方法なんじゃないかと思います。


地域で使うエネルギーは地域にある資源で地域の人がつくる、というのがコミュニティパワーの定義。世界中のほとんどの国でも、化石燃料は主に中東から輸入しているわけです。地域や国の外に出てってしまっているお金の一部でもいいから地域の中で回ればいいよね、ということは頭では分かっているのですが、それを実現するのは意外と大変。失敗や成功をワールドワイドで共有しながら、限られた資源を大切にする社会をみんなで作っていこうよ!という会議でした。世界のどこでも、同じようなことを目指し、同じようなことで悩んだり喜んだりしてる、ってことが体感できた、有意義な会議でした♬



パリ協定にしろ、福島での国際会議にしろ、世界はこういう方向に向かっているのだという事実を、南阿蘇村にも提言していきます。たとえ世界の動きが遠い出来事に感じられるとしても、地震や台風での停電で、どれだけ不便かを痛感している今ならエネルギーを完全自給するくらいの目標を立てても、その意味を了解する村民は多いと思います。会議では、敬愛している再エネの女神様たちにも会えて、パワーを頂きました(kiki絵文字^_^)v



その翌日。喜多方で開かれたワークショップにも急遽参加することになりました。市民出資による「会津電力」の社長は山村酒造の当主。ワークショップは酒蔵にて開かれました。

食べものとエネルギーの地産地消を世界各国で増やすための課題と可能性について、アメリカ、トルコ、マリ、韓国、オーストラリア、デンマークからの参加者たちと一緒に考えました。国や事情は違えど、共通することも沢山あって、色々考えさせられました。特に田舎になればなるほど、このままじゃマズイと分かっていても、新しいことにチャレンジするのは難しい、というのは世界共通なようです(^_^;) 




ワークショップの一部として見学に行った会津電力のソーラー発電。最高の秋晴れの中、市民が出資してつくった1メガのソーラー発電がキラキラ輝いていました(*⁰▿⁰*)


ハワイで同じような想いで同じようなことに取り組んでいる女性に出会えて、そのために私はこの場に導かれたのだな、と思いました。その女性が日本滞在中にアメリカの選挙結果を受け、「どうしてもERIに会いたくなった」と言って、たった1泊のためにわざわざ喜多方から新幹線で来てくれました。政治ネタはなるべく触れないようにしているのですが、日本だってあんな事があったのに原発を再稼動させちゃうような国。「政治に期待できない時こそ、私たち民間人(特に子供を持つ母親)は諦めずに淡々とやるべきことをやっていかなきゃだよね」ということで固いhugを交わしました。一般市民の出資による再生可能なエネルギーを、日本でもハワイでも目指し続けます(^_^)v