子供合宿6日目 〜総まとめ〜

今日で活動は最後。

朝起きてみると、昨晩までは生きていた鶏が1匹、小屋でしんでいました。おばあちゃん鶏なので、老衰です。死んでからあまり時間がたっていないので、さばいてスープをつくることになりました。
まずは羽取り。同じ羽でも、取りやすい羽と、取りにくい羽があること、硬くて大きい羽とフワフワの小さい羽があること、を発見しました。

キモチワルッと言いながらも、怖いもの見たさで内臓を取る様子まで見学する子供たち。タマゴになりきらなかったタマゴの元や、心臓や腸を見て、質問ぜめにあいました。

お昼からは、今回の総まとめとして、熊本市の「水の科学館」へ。
熊本市は、飲み水の全てを地下水で賄っていて、その大部分が阿蘇からのもの。市内でさまざまな用途に使われた後、海に戻っていく過程を、地図やパネルで勉強しました。遊びながらも日々体験してきたことが、一つのストーリーとしてつながってくれればいいな、という思いで、このまとめのプログラムを入れました。実験室でいろいろな実験もさせてくれたので、「水」の不思議を体感しました。

館内での見学が終わった後は、当然これ。

暑さしのぎにたくさんの子供たちが水遊びをしに来ていました。
ただ、水源や川で遊んで過ごしたO2ファームキッズたちは、一歩足を踏み入れたとたん「ぬるい」と。なんとも贅沢な子供たちになってしまったかもしれません!?

最後に、「やぎの冒険」という沖縄の映画をみんなで鑑賞。
監督はなんと中学生!沖縄ではヤギは食べるために飼っている、ということを、都会(那覇)から来た少年が葛藤をしながら理解する、というストーリーで、川遊びをしていたり、山の中に行ったり、自分たちが世話した家畜を食したり。私たちの1週間が凝縮されたような内容だったので、子供たちな りの理解をしていたようでした。映画の後、「水とお米と野菜とお肉。私たちはみんなこれがないと生きていけなくて、今は何でもスーパーで売ってるけれども、実はこうやってできているんだよ」という、私からのメッセージを伝えました。彼らの記憶にとどまるかどうかは分かりません。でも、聞いたことではなく、日々の活動で「体験」したことなので、記憶のどこかに残ってくれることを祈るばかりです。