イノシシの出る田んぼの話

今年の冬にご主人を亡くされたおばあさんから「田んぼを使ってください」と言われました。使いたい気持ちはあったのですが、イノシシがよく出る田んぼで、しかも棚田の一番下。今年はそれ以外にも「うちの田んぼも使ってくれ」という事実上の引退宣言と共に80歳以上のおじいさんたちから借りることになった田んぼもあったので、気にかかりながらも田植えの準備をすることができずにいました。

一方、ここ数年で南阿蘇に移住してきた同世代たちが「米づくりしてみたい」という声も届いており、ある日コウタが「よし、みんなで作るぞ!」と言い出しました。突然、というより、考えに考えた末、という感じでした。みんなでやる、と言っても簡単なことではありません。どうやったら不公平にならずに作業を分担できるか。どうやったら我が家の仕事を増やさずに田んぼを使えるか。責任は?経費は?いろいろ考えていた様子です。でも「やっぱりやろう」と。

のってくるだろう友人たちに声をかけたところ、手を挙げたのは精鋭8人。平日でも集まれるメンバーばかりです。コウタがまず作業の流れややり方を説明し、お墓参りをしてからいざ田んぼへ。

1日目は、水路を掘り、畦草を切り、土を起こしました。やっぱり人数が多いってスゴイ。しかもみんなすごく張り切っているので、はかどる、はかどる。

そして約1週間後。今度は田植え。それまでの間に、コウタが代掻きをしておきました。これまで人力でやるのはさすがに大変ですから。田植えは手で、という参加者の希望により、1反分を手で植えるつもりでしたが、機械も少しは手伝いました。人数が多いといってもアラフォーばかりですので・・・(笑)。夫婦で参加してるのにそれぞれ別の方向を向いて。大丈夫かな!?

そして休憩風景。

なんだか雑誌にでも載りそうな光景ではありませんか!
15時くらいまでには植え終わりました。ビギナーズラックで豊作かもしれません。イノシシにやられないよう、イノシシを食べてしまいました。先日の残りです。悪さをしようもんなら食べちゃうぞ!ってね。