ジャパニーズOBON

お盆。
東京で育った私は、この時期になると田舎のおじいちゃんおばあちゃんの家に行く友人たちを羨ましく思っていました。両親共に東京出身なので、お盆といっても7月に祖父母宅を訪ねるくらい。そんなの、いつでも行けるので全然特別ではありませんでした。

ところが、阿蘇に住むようになってから、この「お盆」のすごさにびっくり。何週間も前からお盆の準備が話題になり、長年ホスト役を務めてきたこうたのおばあちゃんは「お盆病」と私たちがからかう病にかかるほど。準備の多さを思うと、頭や体が痛くなる病気です。私が来てからは、私と叔母で大体の事を決めて準備するようになったのに、それでもお盆前になると持病が出るようです(笑)今年の準備は、ドイツ人の若者たちも手伝ってくれました。障子の張替え、掃除、料理。

さていよいよお盆。今年は平日だったので、例年の半分くらいかな。それでもこんなに賑やかです。お饅頭やお菓子や果物がたくさん用意されるので、子供たちは大喜び。

お腹もふところもいっぱいになった子供たちをつれて、水源に涼みに行きました。大人たちはエンドレスの宴会中。1年に1度だから、楽しんでもらいましょう。ドイツ人ゲストを交えて、盛り上がっています。

冷たすぎて10秒くらいしか足を入れていられないのに、子供たちはびしょぬれになって遊んでる。さすがだなぁ。

晩方。子供たちと精霊さんをお墓に送りに行きました。いま借りている我が家には、40年ほど前にドイツ人の女性が住んでいたという何とも言えない不思議なエピソードがあるのですが、今年はきっとドイツ語を話す家族が来ていて喜んだことでしょう。準備は大変だけど、やっぱりお盆っていいですね。