学んで遊んで悩んで・・・

2日間続けて勉強してきました。

最初は、「くまもと農業経営塾」。これから3月までに10回の講座を受けます。初日は、塾長の熊本県知事が挨拶と講話。これが予想外に(?)面白かった!蒲島知事には、小さいころから3つの夢があったのだそうです。それは、阿蘇で牛を飼うこと、小説家になること、政治家になることの3つ。一番実現的に思えた牛飼いを目指し、まずは高校を卒業後、農協に就職。研修制度をつかって渡米して、畜産農家で研修してみたところ、あまりにきつくてびっくり。その時に語学研修を受けていた大学で生まれて初めて勉強に目覚め、豚の精子の研究で修士号までとることに。でもかねてから興味のあった政治学を勉強しようと博士課程でハーバード大学へ。そこから研究者となって、筑波大、東大の教授を経た後、前知事の辞任を機に周囲から勧められて立候補。現在二期目。というこれまでの二転三転してきた人生を振り返り、「夢はいつでも持っていてほしい」ということと、「その夢が不可能なことに思えても、とにかく一歩は踏み出してみてほしい。諦めるのはそれからでもいいから」というメッセージをくれました。経営のことも著名な講師陣がこれから教えてくれるのだろうけど、知事の言葉はそもそも何がしたいんだ、という原点に返ることを教えてくれました。他にもワークショップをしたり、鹿児島の農業法人「さかうえ」の坂上さんからお話を伺ったり。中身の濃い1日でした。同年代の仲間が一気に増えるのも嬉しい\(^o^)/

翌日はシンポジウム。最近は忙しくて、自分が登壇するもの以外はなかなか出席できないのですが、昨日は「阿蘇を世界農業遺産に登録しよう!」という内容だったので、夫と来熊中の母に協力してもらって参加してきました。阿蘇の景観は、8〜9割が農業をすることで維持されています。農家の数が減ってきて、これからもずっと守っていけるのかは不安なところ。農家以外の人も、この景観を守っていくためには、農業が成り立っていかなければいけないことに気づいて、一緒に考えたり活動したりできればいいなと願ってやみません。クーラーの効かない集会室に100人以上集まったのは、同じように思っている人がそれだけいてくれる事の証。無理してでも出席して良かったです。


そして昨日は父の70歳の誕生日。仕事を休んで、両親と子供たちとでお出かけしました。滅多に行かない観光施設に行きましたが、それなりに楽しめました。夜は、出前の手打ちそば。目の前で蕎麦を打ってもらい、ゆでたてを頂きました。鹿児島産の新そばだそうで、歯ごたえがたまらない贅沢なご馳走でした。蕎麦うちをしてくれた友人も一緒にお祝い。酒好きの父は、熊本の焼酎原酒に舌鼓を打っていました。

そんなこんなで、学びに遊びに忙しくしていたら、なんと・・・。その間に田んぼがイノシシにはやられるわ、病気らしいものは見受けられるわ、どーしよう!ミステリーサークルのように見えるのは、イノシシが遊んだ跡。害獣よけのネットもしているし、要所要所には電気柵もしているというのに、被害は広がる一方。病気のほうも心配です。長雨が原因でしょうか?とにかく、これ以上広がらずに無事熟してくれることを祈るばかりです。イノシシについては・・・狩猟免許でもとろうかな。捕まえて食べてやる〜。