天神さん祭り

O2ファームのシンボル的な存在である天神さん。約30軒の小さな集落の氏神様です。ここで年に2回、お祭りがあって、昨日がその2回目でした。無事に収穫できたことを感謝する意味もこめて、集落の人たちが集まります。

平日の昼間とあって、来れるのはほとんどがご隠居さんたち。といっても、まぁ元気、元気。南阿蘇に来て丸10年たっても、メンバー変わらず(笑)。4歳児が1人、30代が2人(私と主人)、50代が1人、60代4,5人、70代以上10数名。お祭りと言ってもただ集まって飲み食いするだけなのですが、でも地域のお年寄りたちからお話を聞ける貴重な機会。昔はこうだった、ああだった、という単なる昔話として聞くのではなく、この土地に蓄積されたノウハウと思って聞くとありがたいことこの上ないのです。お酒が進むにつれて聞き取るのが難しくなるのが難点ですが・・・。

やがて室内での飲み会に飽きた三男が外に出て遊び始めたら、しめ縄を壊しちゃった!さっそくその製作者がやってきて、手早く修理をしてくれました。毎年、新しいワラを使って作ると言うしめ縄。こういうものの作り方も、きちんと教わっておかないとなぁ。「簡単、簡単」といってさっさと作ってしまうので、よっぽど頼んでおかないと教えてもらえないのです。

帰り道。千鳥足になった面々が帰路につきます。ろれつの回らなくなったおじいちゃんたちが「後は頼んだぞ!」と夫に握手を求めているのを見て、なんだか目頭が熱くなっちゃいました。ただの飲み会と侮るなかれ。こんな風にして連綿と続いてきた風景や文化が支えているんだなぁと思いました。