再生可能エネルギー研修その2

地域住民が中心となって再生可能なエネルギーを導入するための準備を支援する環境省の事業で、私はコーディネーターという役目をしています。環境省のこの支援事業では「コーディネーターの育成」が重要視されていて、2回目の研修を東京で受けてきました。なんと10月は4回も東京に来た。飛行機ばかり乗って、環境に悪いことしているなぁ(笑)でも、おかげで久しぶりに実家で父と飲めたので、親にはいいことしたかな?



今回の研修では、コーディネーターとしての自分の特性を見極める、というワークショップや、事業計画を立てるときの留意点や実際の手続きなどに関する講義が次々とありました。

プログラムはこんな感じ。
1日目
1.ワークショップ① 合意形成上、重視すべきことを考える
2.ワークショップ② 地域コーディネーターとしての自身を知る
3.関連プロジェクトの研究報告
4.地域ごとの進捗状況報告①
5.報告を受けての意見交換

2日目
1.ワークショップ③ 似た特性をもつ地域コーディネーターと考える合意形成の課題
2.地域ごとの進捗状況報告②
3.講義① 太陽光発電事業に対する金融機関からの視点
4.講義② 市民出資の視点から見た事例評価
5.演習 キャッシュフロー分析
6.講義③ 法令、規制、諸手続き


学んだことはたくさんありましたが、何よりも勉強になったのは先輩からのアドバイス。今回の研修は、昨年度やさらにその前に採択された地域のコーディネーターさんたちも一緒だったのです。いくつものハードルを越えてきた皆さんの言葉は本当に重く、うーむとうなされっぱなしでした。その中でも圧巻だったのが徳島から来られた写真のお二人。悟り具合がハンパない!この支援事業によって一般社団法人を設立。メガソーラー、太陽光発電風力発電、小水力発電バイオマス熱利用・・・と、あらゆる再生可能エネルギーが続々と徳島県内で導入されており、事務局が対応に追いつかない〜と、採択初年度の私たちから見たら夢のような悲鳴をあげていました。

コーディネーターとして具体的に何をしていいのかは、まだ良く分かっていないというのが私の本音ですが、でも南阿蘇でも、その他の地域でも、まずは関心のある人を増やして、そして「よし、自分たちでやるぞ」という機運を高めることから始めるしかないですもんね。デンマークのサムソ島やドイツのユーンデ村といった世界的に有名な先進事例だって、まずはそこから始まったのですから。

3日目は視察。山梨市にある家族経営の製材所を見学に行きました。ここでは、製材した時に出る残りや地域から出る剪定材を粉にして、ペレットと呼ばれる燃料を作っていました。

同世代と思われる三代目さんがイキイキとしていたのが印象的でした。ここのペレットを燃やしてお湯を沸かし、それを冷暖房に利用している市の施設にも行きました。地域でとれる資源を地域で燃料にし、それを地域で使っている、という素晴らしいところでした。

解散後、1日中つきあってもらった三男を舞鶴城跡公園に連れて行ったら、石垣に登り始めた(笑)動き足りなかったんでしょうね。せっかく富士山が見えたのに、視界を遮るものが…。

夜は間伐材で小屋を建てた時にご支援頂いた、都市農村交流促進NPOえがおつなげての曽根原さんとごはん。極上の山梨ワインを飲ませて頂きました。濃い3日間でした。