女性農家、大集合!

ちょっと投稿が遅れましたが、先週のできごとです。

去年から理事をつとめることになった女性農家のNPO田舎のヒロインわくわくネットワーク」。ネーミングは「?」ですが、名前の通り、とにかく元気な農家女性の集まりです。数年に一度、全国集会を開催しています。このNPOを設立した、初代「めっちゃ元気な農家女性」たちが、ほとんど還暦以上になったことから、一時期は解散がささやかれましたが、せっかくつくったネットワークだから、という事で、世代交代をすることになったのが去年のはじめ。その時に、白羽の矢がたって私も理事を引き受けることになったというわけです。世代交代してから初めての全国集会、ということで、企画から人寄せまで、何もかもが不慣れだったためか、思ったほど人数が集まりませんでしたが、それでも2日間で延べ100人は優に超えていました。早稲田大学の講堂で開催するのが恒例で、慶應でもいつか開催したいなぁ!?タイトルは「私たちの未来は私たちの手で」。なかなかいいタイトルだと思うのですが、いかがでしょう?

登壇していたため、ステージの写真はあまり撮れなかったのですが、ゲストスピーカーとしてお呼びした福島県の元・農家さんが、仮設住宅の実態をお話して下さいました。幸い、彼女のところは着物のリメイクに一丸となって取り組んでいるため、活気が戻ってきつつあるようですが、家に帰りたい気持ちに変わりはなく。「けっして忘れないでください」という悲痛なメッセージを頂きました。「これからの農家はエネルギーもつくる」という演題で話をした私も、身が引き締まる思いでした。

懇親会では、自分たちが作った農産物をホテルのシェフが美味しそうなお料理にして下さいました。農家女性、農家の子供たち(といっても、大人ですが)、学生さんなどに加え、料理家の枝元なほみさんや、ジャーナリストの方々、それに農協の方まで参加してくださいました。


講演などでよく言うのですが、これから農家女性の果たす役割は非常に大きいと思っています。「これじゃぁ生活していけないから、あなた他所に働きに行ってよ」と女性が言えば、男性はそうせざるを得ない。「あなたがやっていることは本当に大切なことだから、生活は大変でも一緒にやっていきましょう」と言えば、男性は農業を続けて行くことができる。全く根拠のない私見ですが(笑)。それくらいの影響力があるのではないかな、と感じているだけです。ただ、実際にTPPや農家の高齢化で、10年後の農業はどうなっているか分かりません。でも日本から農業がなくなってしまったら?本当に困るのは、私たち農家ではないのではないでしょうか。全国集会のとき、「農家には食べ物はもちろんあるし、農機具用の燃料も備蓄している。いざという時に頼りになるのは政府より農家だ。その上、再生可能なエネルギーもつくれるようになったら、農家に頭を下げるしかない」と非農家の参加者が言われていたのが印象的でした。これからの農業がどうなっていくか、私たち農家女性の肩にかかっているといっても過言ではない!?無理はいけませんが、できることからやって続けて行きたいと思います。全国で思いを同じにする同業者の、しかも女性たちにたくさん会えたことが大きな刺激になりました。


この全国集会とほぼ同じ日程で、もう一つのNPO、農家のこせがれネットワークも大がかりなイベントをしていました。残念ながら参加できませんでしたが、朝にちらっと六本木で開かれていたヒルズマルシェを見学することができました。おしゃれなディスプレイや、美人農家さんに出会えて、実りの多い訪問でした。以上、先週末の報告でした。