重鎮さんいらっしゃ〜い

昨日は、偉い方々が来て下さいました。熊本朝日テレビの社長さんと、JR九州西部ガスの熊本支社長さん。去年の秋に、経済同友会という社長さんばっかりの会でお話をさせて頂いたことがきっかけとなって、地元経済界の重鎮さんたちが「阿蘇応援チーム」を結成して下さいました。なんだかスゴイことになってきました\(^o^)/ とっても気さくで楽しい、愛すべきオジサマたちなのですが、スーツで草原に立つ姿はちょっと異様な感じ(^_^;) また来月も来て下さるそうです。世界農業遺産に認定されたとしても、それをどう活かしていくかが本当の命題なのですが、こんなふうに地元の経済界が応援体制を作って下さっているので、面白いことにつながっていくといいな〜!と思っています。

それから、写真は小さくしか撮れませんでしたが、先日、南阿蘇村に県知事がいらっしゃって、世界農業遺産について知事の思いを語ってくださりました。僕は子供の頃、大人になったら阿蘇であか牛を飼いたかったんです、っていう話から、阿蘇が世界的にも価値があるところだ、と言う思いまで。いろんな政治家がいますが、熊本にはいい知事さんがいて嬉しいなぁ、と改めて思いました。平日の、しかも農繁期の午前中ですが、200人を越す参加者がいたそうです。そもそもの言い出しっぺであるイタリアンシェフの宮本けんしんさんの話も、以前聞いた内容よりぐっとバージョンアップしてて、胸に響きました。これで阿蘇住民も世界農業遺産に関心を持ちはじめてくれるはず。ただ認証を取りたいんじゃない。阿蘇の農業や景観や文化を次の世代やもっと先の世代に残していくためには、私たち地元の住民が本気でどうやって守っていくかを考えないと、はじまらないですもんね。

来週は、ローマに行って、世界農業遺産の認証機関であるFAO(国際連合食糧農業機関)で、阿蘇の農家代表としてプレゼンテーションをしてきます。農繁期の中でも一番忙しい田植え前の時期ではあるのですが、もし「私だからこそできること」があるとすれば、今回はその一つだという気がしています。農家である私自身が英語でプレゼンをすることで、世界農業遺産の審査委員さんたちに伝えられるものがきっとあるはずだから。FAOという機関は、私の祖父が半世紀前に働いていたところ。縁があるのです。

中学生の時は部活に夢中で、10段階で2の成績をとっていた英語をどうにか身につけるため、高校の時に両親に頼んで留学させてもらいました。当時、バブル期で、派手な結婚式が流行っていたので、「結婚式か留学かどちらかにして」と両親。彼氏もいなかった私は結婚のことなんて想像もつくわけなく、すねをかじりまくってイギリスに1年行ってきました。結局英語をいかす仕事をしているわけではないのですが、今こそその時の恩返しを、次世代のためにできたらなぁ、なんて思ってます。ちょっとかっこつけすぎ?でも意気込みとしてはそんな感じです。いってきまーす。