たね!

カラカラに乾燥している種籾(タネモミ)を10日間、水に浸けておくと芽が出るんです。生命ってスゴイなぁ、と毎年思います。

でもただ水に浸けるのではなく、その前にいくつかやることがあります。まずはひげ取り。実(お米)と茎(ワラ)をつないでいた部分がひげのように種籾についているのですが、機械で種まきするときに巻き付いてしまうので、それを取る機械があるんです(笑) ミキサーのような機械で、中には螺旋状の金属が入っており、摩擦と回転でひげが取れる。いろんな機械があるもんです。

ひげを取った種籾を、比重を大きくした水に浸けて、沈んだものが中身の詰まった良い種。浮いた種は網ですくいあげます。



選ばれし種籾たちを、今度は温水で消毒。我が家は薬を使わないので、60℃のお湯で10分間、熱消毒。これで雑菌を減らす、というわけ。あんまり熱いと煮えちゃうので、最低限の熱と時間で。浴槽のような機械は、20軒で共有しています。

消毒が終わったら、急いで流水で冷やし、ようやく水に浸ける。さぁ、たくさん水を吸って、元気に芽を出してね!