3泊5日でローマに行ってきました

3泊5日の弾丸ローマ出張から昨日、戻って来ました。
約60時間の滞在。そのうち睡眠時間はたぶん10時間くらい・・・。いやー、ハードでした。


渡伊目的は、阿蘇がいかに世界農業遺産にふさわしい場所かを、認証機関であるFAOという国連機関でアピールすること。前回、阿蘇の視察に来られた時、十分にその「価値」を分かって頂けなかったとのことで、追加情報を求められたことがきっかけでした。これがローマにあるFAOです。国連食糧農業機構。


初日。我々のためだけに、1時間半の時間を設けて頂き、世界農業遺産の事務局長さんを中心に、興味のある人なら誰でも参加できる場でした。小野副知事が阿蘇の概要や、世界的に見てどんな価値があるかについて英語でプレゼンされた後、宮本シェフが食文化の豊かさ・ユニークさを紹介。そして私が、我が家の農業(水稲+あか牛)や就農以来取り組んでいるバイオマスの利用について、そしてその全ては、私が「リトルファーマーズ」と呼んでいるうちの子供たちや彼らの世代にいい環境や社会を残していくためだ、というメッセージを伝えました。非常にいい手ごたえで初日を終了。



その日の昼には大使館の方々、晩には事務局長やFAOの職員の方と会食し、そこでもいろいろな議論がなされました。昼間のプレゼンを大いに気に入ってくれた事務局長さんから、「翌日のプレゼンは持ち時間が少なくなるが、3人で発表してはどうか」と提案してきたことを受けて、夜中までプレゼン準備。実は、飛行機の中で、副知事がプレゼンの大幅変更を決意。担当課の職員さんがつくったプレゼンを読むだけでは気持ちが伝わらないから、自分の言葉であらためてプレゼン資料を作りたい、と。そんなわけで、飛行機の中から作業をはじめ、到着したその日の晩は徹夜でプレゼンの準備をしていたのです。時差ボケなんてあったもんじゃない。なんてったって寝てないですから(苦笑)。2日目はさすがに徹夜をする体力は残っておらず、夜中に寝てまた早朝から再開しました。これが夜なべの様子。


そんなヘロヘロの状態で迎えた2日目。世界農業遺産をテーマにしたミニシンポジウムの当日です。日本の他、チリや中国からも事例発表がありましたが、アツイ思いをバネにして渾身のプレゼンをした阿蘇チームは、自分でいうのも何ですが、ダントツ面白かったと思います。前日の反省をふまえて本当に大切なメッセージだけに絞ったことと、我々3人の持ち味がうまく出せたことで、非常に完成度の高いプレゼンができたと思います。どうにかして、公開できるといいのですが。

全てが終わったのは2日目の17時過ぎ。夕日のあたるフォロロマーノを横目に見ながらホテルに戻り、宮本シェフ推薦の老舗レストランで打ち上げ。あと数日で誕生日を迎える副知事に、サプライズでケーキが出てきました。一番印象に残ったのは、着物でローマの街中を練り歩いたことかも(笑)。帰りの飛行機が空いていて、しっかり寝れたので思ったほど疲れていません。明日は種まき!あはははは。