倒れるほどの疲れ・・・そして新米!

ひっさしぶりに、倒れるかと思ったほどきつかった作業がありました。
やたらと丈夫なので、倒れやしないですけどね。


「農家は大変ね」とよく言われるのですが、自ら選んだ仕事だし、他の仕事でもそれぞれ苦労があるのは当たり前のことなので、もちろんラクな仕事ではないけれど、「キツイ」という投稿はしたことがありません。でも。今日はきつかった!何がきつかったかと言いますと・・・

うちは約40枚の田んぼでお米を作っています。中には棚田もあります。棚田ってことは、山や川に近い斜面にあります。ってことは、イノシシやサルにやられやすい場所にあります。ってことは、やられないためにこちらも手を打ちます。アイガモ用に張ったネットは、アイガモを田んぼから出したら外すのですが、棚田のネットは、今年、イノシシ除けに、とそのまま残しておりました。稲刈り前に外さないと邪魔になります。

コンバインで稲刈りをするので、地面が固い状態になるよう、稲刈り前にはしっかり田んぼの水を抜いて乾かします。固まった土にしっかり刺さっているネットと支柱を外すのが今日の午前中の仕事だったのですが、まぁこれが抜けない。田んぼに水があれば土が緩いので抜けやすいのですが、固まった状態だとぜーんぜん抜けない。ヘルニアを発症している研修生には絶対にやらせられないし、夫はコンバインで稲刈りしているし、力自慢の私で抜けないのだから、手伝いに来てくれてる華奢ななっちゃんにはとても無理。そんなわけで、何百本という「抜けない支柱」をひたすら回したり掘ったりしながら抜いていったというわけです。

手の皮はあちこち剥け、腰は痛いわ、握力はなくなっていくわ。おまけに、資材として何年かつかうはずの支柱も、グルグル回して抜いてるうちに曲がってしまって。来年は、別の方法でイノシシ対策をした方が良さそうです。

フラフラになってあぜ道に腰を下ろしたら、目の前に彼岸花!死んで極楽に来たかと思いましたよ(笑)。踏みつぶさないで良かった〜。その後、体中が火照っていたので、同じく仕事をして汗だくの三男を誘って川へ。もう秋の気配が漂う阿蘇では、川に入るのもこれで最後かな。

そんな疲労もありましたが、現代技術のすごさも体感。そう、コンバインです。稲が倒れている田んぼは、稲刈り名人の夫に任せますが、ちゃんと立ってるところなら、私だってコンバインで刈れるんですv(^o^)

そしていよいよ新米!

まずは玄米で。新米を刈り取り中の田んぼで食べる幸せ。ん〜♪何とも言えません…。やっぱりみずみずしい!


そして夜は白米で新米パーティー農繁期なのに私がローマや能登や北欧に行け、しかも無事に収穫できたのは、夫の力もさることながら、お手伝いに来てくれてるなっちゃんや、研修生くんのおかげ。ということで、昨晩はみんなで新米を味わいました。

この甘味。この香り。あぁ、新米って素晴らしい…!

大人が宴会している間に、次男がカッターで怪我。3針、縫いましたが、今日は元気に農作業や野球をいていたので、ほっとしました。男の子の親ですから、それなりの覚悟はしておかなきゃ、ね。