農家がつくる風景

今シーズン最後の草切り中。久し振りのビフォーアフター写真です。アフター写真に、田んぼの中をチャリで暴走する三男の姿が。ものすごい脚力だなぁ…


一昨日、テレビ熊本で世界農業遺産マルシェが特集として取り上げられました。隣に住む叔父の家で見ましたが、本当に良いイベントだったなぁ、としみじみ思いました。民間から自主的に企画した世界初の世界農業遺産イベントだったと思いますが、これからも地元住民が誇りを持って盛り上げていきたいです。ある意味、世界一アツい農村地帯のASOに今後もご注目を!

そして世界の阿蘇の風景を守っているのは、こういう地道な草切りだったりするわけで。草切りの途中、畑仕事に来ている近所のオバチャンと立ち話をしました。あ、オバチャンと言っても、80歳を越えられていますが(笑)

「今年は立派に畔草を切ったねぇ」

(去年の今頃は、再生可能な
エネルギーの協議会発足で手が回らなかった)

「うん。でもなんで稲刈りの後に皆さん草を切るの?」

「やっぱり見苦しいからだろうねぇ」

…先人たちのこのプライドと努力が、美しい景色を作ってきたと改めて実感。そして、去年は畔草を切れなかったことをちゃんと見て、覚えているのだということも。

ちなみに、上の会話は、標準語に翻訳したものです。理解してもらえないと寂しいので(^_^;)

夏場は腰を痛めて戦線離脱していた研修生くんも、草切り頑張ってくれてます!


その誇るべき風景の前で、取材も受けました。


その日の夕方。


日本昔ばなしに出てきそうな、筋金入りの「頑固じいさん」が毎年コツコツと一人で稲を干して天日で乾かしているのですが、この辺りでは彼しかしなくなったので、格好の撮影スポットとなっている。

その頑固さ故に、私はこのじいさんが好きで、嫌な顔をされるのにもめげずに会うたび話しかけていたら、今では結構、仲良し。向こうからも話しかけてきたり、差し入れをくれたりするようになりました。継続は力なり、ってやつですね。

「あんたの子育てはよか」

と、唐突に褒められました。耳を疑ったけど、昭和の子供たちみたいな遊びをしているうちの息子たちを見て、懐かしい気持ちになったのかも知れません。

何はともあれ、このじいさんが頑固だから、こんな絵みたいな風景がある。今日は朝も夕方も、お年寄りたちのスゴさを感じた1日でした。やっときちんと投稿できた(^_^;)