もりだくさーんな出張

一昨日の最終便で東京へ。昨日は、これでもか、ってほど盛りだくさんな1日でした。長くなりますが、リポートしたいと思います。


まずは朝イチで97歳の祖母を訪ねました。

「もう会わない方がいいかもしれない」と父に言われたのですが、家族ってそんなもんじゃない!と懇願して、連れてきてもらいました。でも意外に元気で、話も色々したし、朝ごはんを食べるお手伝いもして、笑顔はもちろん、声をたてて笑ってくれたほど。来た甲斐がありました。


小学生の頃、母が長期入院をしたので、私は祖母と二人で1年間過ごしました。料理も裁縫も上手で、俳句や和紙細工などにも長けているお祖母ちゃんは、当時の私に少なからぬ影響を与えてくれたと思います。
身近なお年寄りは、知恵や技だけでなく、最後には段々老いていく姿そのものが命の終わりを教えてくれるんですね。あ、まだ生きてますが(笑)祖母の綺麗な手を写真に撮らせてもらいました。


自分が祖母の歳まで生きるとしたら、まだ半世紀もある!いろんなことができそうですp(^-^)q
荻窪の住宅街で見つけたポンプ。現役っぽいけど、どうだろう?なかなか風情があります♪


お次は虎ノ門へ。今回の出張の主目的は、東京財団という組織が自治体の職員さん向けに実施している人材育成プログラムで講義をすること。

自ら受講を志願した49歳以下の若手職員さんたち約30名は、とっても熱心に聴いて下さり、どの講義でも最後にお願いしている、感想文代わりの詩は、どれも素晴らしいものばかりでした。

農家は、田んぼや畑を使うことで、水や空気や風景といった公共財を維持管理しているので、ある意味、公務員(笑) 同業者ですね、ってことで、私たちが果たしている役割をしっかりアピールしていきましょう、というお話をしました。

講義のあと、受講されていた方から、長い英文のラブレター(?)を頂きました。子供を農村で育てたかったが、幼少期は最高でも、高等教育の選択肢が減る上、都会並みの収入が得られないから、仕方なく都会での仕事に就いた。何とか、田舎で育った子供たちに高水準の教育を受けやすい環境にしていきたい、と。

日頃、私が考えているのと同じことを、オレゴン州育ちの彼から言われ、講義をした私の方も得るものが大きいプログラムでした。


仕事が終わると一目散に向かった所は、成田空港の近くにある農家さん。3日ほど前に、「350種類のイネが実ってるよ」と電話をもらい、どうしても見たくて無理矢理、見に行きました。

あんまり知られていないけど、作物から種をとって、それをお互いに交換するのは、農家の権利として認められています。でも、遺伝子組換えの流れで、その権利が脅かされているのです。

今日訪ねた浜口さんは、20年前からタネを守る活動をしている、ちょっと変わりダネの農家さん。タネだけに(笑) 一応、「こめ農家」って言ってましたけど。 今年はじめて350種類のイネを植えてみた、とのことで、田んぼは何とも言えない不思議な光景。

彼女いわく、20世紀に75%も作物の種類が減ったのだそう。種の保存は大事な事だと分かっていながらも、勉強不足で知らないことばかり。家の軒先には数えきれないほどの種がたくさん並べられていました。

というわけで、11/30日に彼女を呼んで、南阿蘇で勉強会します。成田空港のそばだったので、成田空港から福岡に飛びました。


そして最後は博多ナイト♪

くうてんという博多駅ビルで、阿蘇フェアをやっているのですが、今週末は農産物の販売もやってます。


昨日は生憎の天気で売れ行きはさっぱりだったそうですが、このフェアの企画をされている太田さんが、次につながるように、とご配慮くださり、天神で野菜にこだわってるお店に連れて行って下さりました\(^o^)/

くまもと農業経営塾3期生の阿蘇チームが4人集合。2期生のイケメン農家も。自分たちが作ったトマトがシェフの手によって、美しくて美味しい料理に変身する感動。ワガママを聞いてくださった坂本シェフに感謝!

野菜しゃぶしゃぶも、バーニャカウダも、トマトづくしのコースも、感動的な美味しさでした。BASISINさんとSole&Lunaさんのハシゴ、お勧めです!美容にいいメニューもあり。オリジナル・カクテルもあり。

いやぁ、盛り沢山な1日でしたわ、ほんとに。東京、千葉、福岡を経て、熊本にもどりました。