今年最後の子牛競りと講演が終わりました

子牛の競りがありました。何が面白いのか分からないけど、子供たちは3人とも競りが好き。この日も、「行きたい!」という三男を連れて、雪の中を競り場へ。あか牛の値段がかなり上がってきているので、担当の叔父はなんとか年が越せそうです(^^)d このまま牛の値段が安定しますように!


阿蘇では、午前中があか牛、午後からは黒牛の競りがあります。

不正が多発しているのを、悲しい気持ちで見ています。お米と同様、牛肉もいつかは大人まで育てて、直接お客さまにお届けしたいです♪いつになるかは分かりませんが(^_^;)


そして今日は、今年最後の講演が終わりました。
場所は地元のお寺さん。

しょっぱなから、お断りしました。「皆さんにとっては当たり前のことしか話さないと思います」って。

薪や草といった身近な資源をつかうことも、旬のものを食べるのも、野焼きや水路整備といった地域の活動をするのも、ここに住み続けている皆さんにとっては当たり前の事。

でもそれが実は世界的な価値を生み出していること。農家だけでは阿蘇という広大な地域は守っていけないので、ここの価値をしっかり周りに伝えて、社会的に守っていくための努力をしているつもりであること。そんな事を話してきました。

農業でも暮らしの知恵でも私の先生になってくれている人たちを前に、えらく緊張しました。後にも先にもこれほどやりにくい講演はないでしょう(^_^;)

話は変わりますが、2学期に学校で作った作品を子供たちが持って帰って来た。その中の1つに、父親が仕事中の写真を散りばめたスゴロクがあった。

先月だったか、「明日までにお父さんが仕事してる写真を5,6枚用意してね」と息子に言われ、いともたやすく翌朝までに揃えた私を見て、泊まりにに来ていた友人が驚いていた。「父親が仕事中の写真なんて、滅多にないよ!」って。なるほど、と思った。

農業を選んで良かった事の1つがこれ。父親が仕事をしている姿を子供たちが日常的に見れること。特にうちは男ばかりなので、父親の働く姿が見れるのは有り難い。

これから反抗期もあるだろうし、親元も離れていくだろう。でも彼らの脳裏には、父親の頼もしい姿がきっと残っているはず。

もちろん他の仕事だってもちろん尊いと思う。でも、米や野菜をつくるという仕事や、それを子供たちに見せられる農業という仕事は、本当に尊いと思う。こんなスゴロク作ってくる息子を見て、父ちゃんも喜んでるはず。そんな様子は見せないけどね(^-^)