世界農業遺産のこれから等々

稲刈りまではできる限り出張しないつもりでしたが、それなりの訳ありで行ってきました。以下、報告です。


世界農業遺産に認定されたのは、ゴールじゃなくてスタート。
せっかく「世界初の民間からの発案による認定」なんだから、認定されてからだって、私たち民間人が積極的に活用したい。

そんな思いで、活動資金を申請していたトヨタ財団の助成事業に採択されたんです!
先週はその贈呈式+採択団体との交流会がありました。
財団の遠山理事長をはじめ、お偉い方々もたくさん。
そして、採択された「アイディアも行動力もある」人たちもたくさん。



全国から200件を超える応募があった中で、採択されたのは15件だったそう。
倍率なんて知らずに申請しましたが、狭き門でした。

ところで、阿蘇郡の広域行政を事務局とした、「世界農業遺産推進協会」というのも昨年、発足しています。市町村長さんが全員メンバーになっていて、JAや観光協会、商工会といった民間ではあるけど大きな組織が構成員です。
もうじき認定後1年を迎えるので、シンポジウムも企画されているようですし、ポスターやプロモーションビデオも次々とできていて、今日も熊本空港でポスターやビデオを目にしました。
たとえば、農産物のブランド化や観光PRなどスケールの大きな取組みはそちらの協会が取り組んでいかれることと思います。

でもそれだけじゃ・・・面白くない!

世界的に価値のある農村地域が、
いかに活き活きとした状態で、これまで受け継いできた価値をさらに上げながら、子供や孫や祖先たちに繋いでいけるかがポイントだと思うのです。
だから、ごく一般的な住民、そして特に私たちのような子供のいる家族が「阿蘇っていいよね、楽しいよね」と思えるような地域にしていくのが大事で、そのためは行政や大きな組織に頼るだけでなく
自分たち自身でやれることがたくさんあるはずなのです。

まだ、何をどうやっていけばいいのか、まったく分からない状態ですが、前述の協会と車の両輪になれるような、住民自身による体制をつくって、「阿蘇の価値を守り、さらに上げていくための活動」を盛り上げていきたいと思います。

ご意見、ご要望、ご支援、叱咤激励、等々、とにかく何でもお待ちしてます。

阿蘇を世界農業遺産に!と言い出した宮本けんしんと、
うんそうだ、そうだ、とそれに乗っかって旗振りしている私が、
認定されたからそれで満足、と手を引くワケがない。
でも、私たち2人が何とかするものでもありません。
皆でアイディアを出しあって実現していきたい。
そのための「トヨタ財団」なのです。志はあっても先立つものがないと、動きにくいですものね。

世界にまだ25地域しか認定されていない世界農業遺産。
先進国で認定されているのは日本だけなんです。
経済力も民力もある先進国ならではの「農村価値アップ」を
阿蘇でやったろーじゃないですか。
だって阿蘇には既に都市の皆さんによる野焼きボランティアもあれば、草原再生基金もある。
そんな国、他にないんですよ!

ついついアツくなっちゃいました。


そしてその帰り道。
熊本県知事に提案したいことがあって、機内でお手紙を書いていたところ、なんと同じ飛行機の数列前にご本人いらっしゃった!「お手紙出します」と直接お伝えしたら、「お待ちしてます」ですって〜(^-^)v



それにしても、プレミアム席でないエコノミーの普通席に座り、一般人と同じゲートから出てくる知事。庶民派の素晴らしい知事なんです!来月11日、動物園にて対談させて頂く予定です。


それから、親バカな宣伝。現在、熊本朝日テレビで流れているCMに息子たちが出ているんです〜。
めっちゃ短いですが、オニギリにくらいつく3人を見て頂ければ幸いです。

http://youtu.be/1Wh6J5udZfg

もう1つNPO法人「田舎のヒロインズ」リニューアルの記事が日経ビジネスオンラインに載りました。
オンラインのみとはいえ農家女性の組織が日経ビジネスに取り上げていただいたというのは、嬉しいです。先日のジャパンタイムズに続き、「わぉ!」と思いました。
そしてまた切り口がまたこれまでと違って面白い。さすがビジネス畑って感じです。確かに、作業用のウェアは、十分にマーケットチャンスがあるでしょうね。ただ副題になってる「畑に翻るピンクのミニ」は、若干誤解を生みそうな・・・(笑)ミニスカはいて作業するわけじゃ、ないです。念のため。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20140415/262891/


帰ってきたら、田植えに向けた慌ただしい毎日。讃太郎もローマンも研修生のクンシも頑張ってますよ〜。もちろん休憩もするけどね!