美味しいものがいっぱい♪

3月に入りました。女子のいない我が家ですが、昨日の日曜日は一足早い雛祭りを兼ねて、豪華なブリパーティーをしました。魚屋さんをしている夫の高校同級生が、夫がブリ好きなのを覚えてくれていて、ブリとお米の物々交換を申し出てくれたのです♪農家が農産物で自分が作れないものを得られる社会になったら面白いなぁ、とつくづくおもいました。


というわけで、大津家流食育。近所の家族に声を掛けて解体ショーからスタートです。


「味見解禁令」により、切ったそばから素手で食べ始めた子供たち。あまりになくなるペースが早いので、醤油の皿をだんだん遠くするも効果なしでした(笑)


今日我が家に来た人数は20名以上。半分以上が子供(^_^;) でも子供たちに「旬の魚」を思う存分食べてもらえたのは何よりでした(ブリはお正月前より今の方が脂がのってるんだそう)。散々つまみ食いしたにも関わらず、刺身が大皿に7皿も!それにブリカマ、ブリ大根。思い切り堪能して、10キロ以上あったブリも残りは夜までにはカマの一部のみとなりました。いやぁよく食べた(^_^)v こんな粋なことをしてくれるのは熊本市内の魚勢さん。最高でした。


週の前半には南阿蘇の「女性農業者の会」の研修で、熊本市内の「リストランテミヤモト」に行ってきました。もちろん、お勉強です、はい(^_^)b

世界農業遺産を目指そうと言い出した張本人の宮本シェフが思いを込めて作ったお料理を堪能した後、語りかけるようなシェフのお話は、美味しいお料理と同じようにストンと胃袋に落ちました。美味しいだけじゃなく、宮本シェフのお料理は本当に美しいのです。味だけでなく「景色の美しさ」も大切に思っている彼ならではのこだわりなのでしょう。



宮本シェフいわく、地元の食材を使うことなんて、新しくも何ともない。むしろ使えなかったことの方がおかしいでしょ、と。経済効率や競争の勝ち負けを中心に物事を考える男性たちと違って、女性の皆さんは、地域として何を大事にしなければいけないかよく分かってるでしょう?とも。

一朝一夕には変われませんが、「世界の阿蘇」と言えども、美しい草原や田園風景を減りゆく農家だけで守れないだろうことは明らかですから、少しずつ、でもスピード感も持って、行政に任せるだけではない「私たちにできること」をやっていきたいです\(^o^)/


こちらは、あか牛オタクの宮本シェフによる「春の阿蘇プレート」。お皿は阿蘇郡小国町の杉です。春を思わせる蕗味噌ならぬフキマスタードをさっぱりとした赤身のお肉につけて頂きます。周囲に茶色く見えるのはシイタケを乾燥させて粉にしたもの。春の香り満載です。

肝心のあか牛が、阿蘇ではなく「阿蘇の麓」で育ったものですが、国の研究機関である九州沖縄農業研究センターが開発した「粗飼料多給型」と呼ばれる方法、つまり放牧して草(粗飼料)をいっぱい食べさせて育てたもの。今年からは、阿蘇での飼育実験もするそうです。早く皆さんのお口にも入るよう、広めていきたいです♪



研修の後は、数日間、確定申告の準備で終日引きこもっていたのですが、ある晩、頼み事をしに夕食後、村内の友人宅へ。うちと似たような昔ながらの家に住む専業農家の彼女は、昔ながらのお茶うけを用意して待っててくれましたo(^-^)o 

その中で気になったのが大根のお漬け物と並んでいる奇妙な形の「チョロギ」。え〜知らないの?と言われたけど、私は初めて見た気がします。ブスカワイイ。そしてシャキシャキしてて美味しい。後から調べたところ、熊本のものではなく、どうやら全国的な食材らしいです。全く知りませんでした。それにしても、車でほんの10分足らずのところに、何でも相談できる農家女性仲間がいるって幸せです!


日常でも美味しいものがいっぱいの週でした。ある日、オヤツにシフォンケーキを焼いたのに、写真を撮る間もなく完売(^_^;)ケーキじゃ足りなくて自作の特大オニギリに食らいつくサンタ。で、梅干しが酸っぱかったらしい(笑) マンガみたいです。おやつにオニギリとなると、米農家でほんとに良かった!と思わざるを得ません。これからどんどんお米の消費量が増えていくことでしょう。食べ盛りの息子が3人もいるのですから。



主食や外食以外でも美味しい。講話をした時、お土産に頂いたイチゴ。1人1パックずつたいらげる、幸せな子供たちです。また、先日長崎で講演したお礼にと超!高級そうなミカンが届きました。農家さんに向けたお話しをさせて頂くと、こういう特典があるのが何より嬉しいです。


同じく講話の時に、村内の若手農さんからイチゴジャムも頂きました。はやくそれが食べたくて、パンを焼きました♪部活動がなくて子供たちが珍しく暇そうにしていたので、手ごねはお任せ。美味しい丸パンが焼けました。ジャムもとっても美味でしたo(^-^)o南阿蘇村の「瑠璃温泉」の真ん前にあるふれあい農園さんです。


パンを焼いた直後にこんなバターを発見。バターが品薄なので、これはきっとチャンスなはず。熊本ってつくづく農産物の豊かな県だなぁ…と改めて思いました。

そんなわけで、多様な「美味しいもの」に恵まれた幸せな1週間でした。