田植えの準備、着々と

ブログの更新さえできないほど目まぐるしい日々ですが、その間にも田植えの準備が進んでいます。


まずは種蒔き。前の晩からお風呂の残り湯につけておくと、ほら、芽が出ています。



これを、「播種機(はしゅき)」と呼ばれる機械に入れて、土をかぶせたらできあがり。写真は、実は失敗作なのですが、構造が分かります。左から一層目は床土(とこつち)。二層目は種(タネ)。三層目は覆土(フクド)。




今年の種蒔きはキュートな女子たちが手伝ってくれ、就農以来、最も順調でした。力より根気のいる仕事だったので、女子力が大いに活かされ、可愛い女子に囲まれて夫が上機嫌なのもありがたかった(笑)2人ともちっちゃいので、高いところのものを取るのに椅子を使ったりする姿が尚かわゆし。帽子もかわゆし。でも仕事はバリバリ。最高です♪




ビニールハウスに敷き並べ、銀色の保湿シートをかけて待つこと約1週間。めくると、芽が出てます、出てます。最近、気温が高かったので、ちょっと伸びすぎたかも、というくらいに伸びていました(^_^;)





シートをはいでからは、毎日1、2回の撒水が私のお仕事♪苗が長くなり過ぎると、背ばかり高くて植えたときにヒョロヒョロしちゃうのですが、田んぼの準備は例年より遅れ気味なので、伸びすぎないかハラハラしながら苗の成長を見守っています…。でも緑がキレイ!




一方、田んぼの準備はコウタが機械で進めています。有機肥料や堆肥を撒いて、トラクターで軽く耕すと、こんな風に色が変わっていきます。冬の間に草が生えたり乾いたりしていた表土が持ち上げられて、中のしっとりとした黒土が出てくるからです。阿蘇の肥沃な土地でしか農業をしたことのない私は、この有り難みをたぶん十分には理解していないでしょう。でもありがたいです♪


平らな場所だけでなく、棚田でも作業。いわゆる「条件不利地」ってやつで作業はしにくいのですが、桃源郷のような美しさなのであります。生物多様性も豊富なのであります。写真じゃ分かりにくいか…。山藤も綺麗。トラクターで細い道を行く夫が無事故でありますように!




田んぼじゃなくて畑に水が染み出ているのは、段上の水路にモグラが穴を開けている証拠。モグラは行動範囲が広くて、2キロくらい地中を移動するらしいです。さっそく穴を見つけて塞がなきゃ。こーいうことが頻発するので、皆さん水路をコンクリートで固めたがるワケです。その気持ちもよーく分かります、ハイ。



週末や連休は子供たちも参戦します。
一応これでも仕事中(笑)
上流で父ちゃんが草切りをしているので、水路が詰まらないように流れてきた草を拾い上げてるのです。その間にもサンダルを流してみたり、カエルを捕まえたり。仲のいい2人。楽しそうo(^-^)o



また、別の日。雨の中、作業をしていたら家から電話。何かあったら電話するよう言ってあるので、何事かと思ったら「お茶かお水とどけようか?」とサンタ。(≧∀≦) 泣けます。不規則な形の田んぼはトラクターでは耕せない部分があるので、そこをクワで耕していたのですが、この形も今年で最後か、と思うと、それも泣けます。機械で作業しやすくなる代わりに、日本昔話のような景色を失います。




昨秋からの工事でできた立派な農道と水路。この秋からの工事で、天神さんの前も通るよう延びていきます。「便利になる」と喜ぶ地元の声と、「美しい景観が!」とため息をつく外の声。その両方が分かる自分。地方創生って何だろう?なかなか、複雑です(*_*)



毎年、連休はどこにも行けない我が家ですが、みんながわざわざ目指してくるような場所に住んでいるので、この美しい季節を満喫したいと思います。




最後に、輝く少年たち。彼らなりに連休は楽しんでくれているみたいです。