阿蘇から発信&阿蘇で交流

き、れ、い〜。
田植え前後が好きな人、稲刈り前後が好きな人。いろいろいますが、私はこのどこまでも青々してる時の田んぼが一番好きです♪でもなかなか晴れ間がないこの頃…。たまの晴れ間に深呼吸っ\(^o^)/


毎年、このひび割れた様子を投稿する度にビックリされるのですが、「中干し」と言って、この辺りでは梅雨明けくらいにいったん田んぼの水を枯らします。これまで株を増やすこと(横への成長)に費やしてきた養分を、根っこを切ることで穂をつけること(上への成長)に回してもらうようにするのと、地中の有機物が分解して出てくるガスを抜くことが目的のようです。他の地域ではどうしているか知りません。叔父に教わった方法です。一瞬ギョッとしますが、これでいいのです。


連休の中日に、年に一度のお客様感謝イベントがありました。おあしす米は20軒の農家がつくっていて、それぞれ個別にお客さんへ送っているのですが、20年以上も前にそれだけの人数の生産者が思いをひとつにして無農薬栽培に取り組んだというのはすごいことだなぁ、といつも思います。私たち夫婦は生産者グループの最初の二代目でしたが、今では5組くらいの後継者がいます。お客様感謝イベントは、グループ全体で取り組む年中行事。

まずはアイガモが活躍する田んぼにご案内してから、合同バーベキュー。もちろん、あか牛。おあしす米オニギリ。地元産野菜。我が家のお客様は遠方の方が多いのでなかなか来て頂けないのですが、それでも16名の方々に加えて我が家の面々で賑わいました。



バーベキューも終盤に入り、自然に1つのテーブルに集まってきたおあしす米生産者組合の二世代目たち。もうね、素晴らし過ぎるんですo(^-^)o 同じ二世代目とは言え、私は既にオバチャンの部類で、ほんとにこれからの農業を背負っている20代30代がアツいのなんの。俺たちが阿蘇を良くしていく!という気概と行動力のある彼らは眩しいくらいに光ってます。お客さんたちに来て頂けたのも嬉しかったですが、こんな若者の姿を見れたのも嬉しかったです。


昨日の午後は、「ITと農業」をテーマにした動画の撮影でした。NTTドコモとベジタリアという会社のコラボ企画で、農水省の「農業女子プロジェクト」とも連携しているそう。田んぼの水位や水温をセンサーで観測してスマホタブレットに送る計測器&サービスによって、コメ農家の負担を減らそうという挑戦です。40枚もの田んぼの水管理をしている我が家にとっても、きっと大いに助かるアイテムとなるはず。


この動画は、8/25(火)に熊本で開かれる「最先端農業ICT九州セミナー」で流せるよう、急ピッチで完成させるとのこと。英語版もつくって、日本の技術を世界にアピールするようです。(ホテル日航にて13時開始。懇親会もあり。詳しくはwww.docomo.biz/html/event/smartagri/)


あいにくの天気でしたが、いろいろ勉強になりました。条件は悪いけど、景色や生物多様性の価値が高い棚田などでは特に有効なテクノロジーだと思います。条件が悪い田んぼだと、高齢化した農家さんにとっては続けるのが困難ですが、新たに農業を始めたいという若者にとっては借りやすいこともあり、そういう若者たちが率先してICT農業に取り組むことができたら、一石二鳥どころか、三鳥、四鳥にもなりそうです。世界農業遺産に登録されている能登佐渡の棚田なんかにも良さそう!出産直後でセミナーには参加できそうにありませんが、今後の展開が楽しみですo(^-^)o


阿蘇からの「発信」という話題を続けます。2ヶ月に一度くらいの頻度で回ってくる農業共済新聞のコラム。いちいち投稿していませんでしたが、今回は私のライフワークである景観保全のネタなのでご紹介させて頂きます。


七夕の日に出演させて頂いたUstream番組「さいばば食堂」の放送内容がYouTubeにもアップされました。NPO法人田舎のヒロインズのことや、その日に収録した「エネルギー兼業農家オンライン講座」のことを話しています。1時間もある番組ですが、良かったらBGM代わりに聴いてください♪

https://www.youtube.com/watch?v=gh-DmhG5__Y&feature=youtu.be