北海道に行ってきました

産前最後の出張も北海道なら、産後初の出張もまた北海道でした。


今回、呼んで頂いたのは「母なる大地」を意味する「テッラ・マードレ」というイベント。スローフード協会が世界中で開催しているミーティングだそうです。なんと3つの会場で8日間にもわたる大掛かりなイベントで、私は十勝会場にお邪魔しました。




初日の晩の交流会では、我が家のお米と祝島山口県)の氏本さんが育てたブタで豚丼を作って頂きました。耕作放棄地で飼っているブタです。いやぁ、美味しかった*\(^o^)/*



十勝でのイベント会場となっている帯広畜産大学のキャンパスが素晴らしかった〜!私が登壇したセッションは「原虫病研究センター」というえらくマニアックな場所でしたが(笑)たまに目にするリス。国際色も地元色も豊かで、キャンパス内は開放的な雰囲気。


学生さんたちも元気な子たちが多く、「授業より絶対おもしろい」と書いたガムテープを背中に貼ってイベントの宣伝をしている学生さんも。帯広畜産大学、いいね!



今回、パネルディスカッションでご一緒した女性が素晴らしかった!彼女がやっているのは、農家としてはあったら嬉しいサービス。少なくとも、ウチ的にはあったらすごく嬉しい。そのサービスとは、「畑ガイド」。農家さんを訪ねてみたい。あわよくばお手伝いもさせてもらいたい。収穫なんか手伝った日には、そこの畑で採れたてを食べたい!…という都会の皆さんの気持ちはよ〜く分かります。が。観光農園や体験農園でもない限り、日常の農作業をやめて、皆さんをご案内したり、一緒に作業したり、食事を共にするのは、結構タイヘンなのであります。たぶん、会社を訪ねてきて、一緒に仕事したい、といきなり言われたら面食らうであろうこと考えると、農業であろうが、どんな仕事現場であろうが同じなわけですが。でも農業の場合、生産者自身の未来のためにも、消費者の皆さんに足を運んで頂くのは大事なことなんです。

そこで利用したいのが「畑ガイド」。農家は普段通り農作業に集中でき、畑や農家さんのことを知ってるガイドさんが、農作業の邪魔にならないようお客様をご案内し、季節によっては草取りや収穫をし、畑ピクニックまでさせてくれる。お客さんはハッピー。農家もハッピー。さらに地域雇用の創出。これは、いい!

「いただきますカンパニー」という会社を起こしてこのサービスを十勝で展開している井田ふみこさんは、シングルマザーで2児のお子さんを育てながら、極上の笑顔で、これ以外の事業やサービスも考案中。一緒にできることもありそうな気がします。




彼女がプロデュースした豆アクセサリーも面白い。お土産に買わせて頂きました。風景を着る、のコンセプトにも通じるものがある。豆2粒を1000円で売る発想は、農家からはなかなか出てきませんよね。



女性、起業、地方創生、1億総活躍、等々、どのキーワードからも今後ますます注目されそうな彼女に出会え、勢いでご自宅にまでお邪魔してゆっくりお話しすることができたのは、何よりの収穫でした。



熊本の農家さんなのに熊本では会ったことのない天野浩くんと北海道で再会。初めて会ったのは、福島。で、2回目が北海道(笑) ま、いいんですけど。水俣で無農薬の紅茶を作っているハートフルな青年(って歳でもないかw)。そして福島から来たちえみちゃん。このスリーショットは、デジャブみたいでした。




余談ですが、ここ2年ほど急激に出張が増え、いろんなホテルや旅館に泊まってきました。正直言って、宿の朝食には期待していないのですが、今回泊めて頂いた北海道ホテル(帯広)のご飯が美味しくてビックリ。まずは白米がウマイ!納豆も地元産で豆が大きくフカフカしてる。味噌汁の具やシャケもこの辺のものな感じ。これは素晴らしい。やっぱり阿蘇の宿(=山の中)で刺身を出すのはそろそろやめた方がいいと思う。地元産を使ってある宿は、旅行者にとって嬉しいから。批判じゃなくて提案です。関係者の方がいたら、ご検討くださーい。



2日は「十勝千年の森」へ。十勝毎日新聞社が「紙を使う代わりに森を育てよう」と始めた観光園。13年前、ドイツ留学を終えて帰国した時、成田空港からそのまま北海道へ飛び、この千年の森で1ヶ月の住み込みバイトをしていました。懐かしい場所。最高の十勝晴れで、気持ちのよい1日でした。



報告したいことは沢山あるけど、眠いのでまた明日。イベントが終わり、友人が経営するロッジラッキーフィールドに行って来ました。釣り好きが高じて、宿とガイドを仕事にしているヨッシー。十勝でバイトしていた時に出会って以来、13年ぶりの再会でした。自然体で前向きなご夫婦で、初めて来たのにすごくリラックスできる空間で、ぜひまた家族と来たいと思いました。


今回、私を十勝に呼んで下さった農家の湯浅さん。別れ際に涙ぐんで「来てくれて良かった」と。私なぞで役に立ったか分かりませんが、そんな風に喜んで頂けたことで私も力が湧いてきました。